今、『13階段』を見ました。
原作は、高野和明さんが書いた同じタイトルの江戸川乱歩賞受賞作「13階段」。あたし的には星4つ★★★★あげたい佳作です。

で、映画のほうはどうだったかというと、基本的には原作のストーリーを忠実に描いてるんだけど、主演の反町隆の演技がひどすぎる。それまではただボソボソとつぶやいてるだけで何を言ってるのかよくわかんない。
でも反町さんは最後の場面ではすっごくいい演技してる。ということはあのひどい芝居は、監督の演技指導なんでしょうね。


それと、映像がテレビドラマっぽすぎ。
特にクライマックスの夜のシーンは、テレビの2時間サスペンスドラマのと変わらない。一番大事な場面が一番安っぽかった。原作ではかなりのページを割いてシーンの情景を描いてるのに、妙にあっさりと終わっちゃうし、とにかく映像にぜんぜん迫力がないんです。シネマスコープの画面を全然生かせてないし、照明もテレビ見てるみたい。


それと、謎解きの過程をはしょりすぎてるから、「何で三上(反町)がそんなことを急に気付くの?」って思う場面が多く見られました。


せっかく大杉蓮、井川比佐志、石橋蓮司、大滝秀治などの大物俳優や、笑福亭鶴瓶、田中麗奈、宮藤官九郎ら個性あるキャストで固めてるのに、反町の演技と映像の安っぽさが、それを生かしきれてないというか、台無しにしてしまってるのがすごく残念。


最初は反町が大根役者のせいかなって思ったんだけど、本当に大根だったのは監督なんだと思います。
大根って煮込めば煮込むほど味がしみておいしいはずなのに・・・。


監督を変えて撮り直してもう一度見てみたいな。原作の素材のよさとか出演者の豪華さとかまったく生かしきれてない、消化不良の作品でした。